気のせいであってください
飲み会の席でした。
みんなでワイワイとやっていた時にふいに彼女が私の方をじっとみて微笑んだんです。
あきらかに私を見てほほえんでました。だってその方向には私しかいませんでしたから。
だから彼女に聞きました。
「え?なになに??」
彼女はあわてて
「何でもない」
と言いました。
彼女は酔っているようでしたから、本当になんでもなかったのかも知れませんが・・・
その日からです。私が彼女に毎日必ずしていたメールを送るのを止めたのは。
え、そんな気になることがあったのになんで止めてしまったのかと?
嫌になったんですよ。
実は酒の席で彼女はかなり酔ってました。
そこで過去の男のこういう点が嫌だった、ああ言う点が嫌だったと色々言ってたんです。
彼女ははっきりいって美人です。過去に色々あったことは納得できます。
でも、私はこう思ってしまいました。
「あ、俺も将来、あの悪口を言われるあの元彼氏みたいになってしまうのだろうか」
そう思うとなんだか嫌でたまらなくなりました。
子供っぽい感情と言えばそれまでですが・・・
そんなわけで私は彼女にメールするのを止めました。
数日経って彼女に会いました。なにしろ一緒に仕事してますからね。会わざるを得ません。
私はいつもどおりに挨拶しました。
しかし彼女の反応は無理に作った笑顔のようでした。どこかに戸惑いが混じっているように見えました。
もちろん私の考えすぎかもしれません。いや、そうあってほしいです。
私の気持ちの変化になんとなく気づいた、私にはそのように思えてしまったのです。
いや、気のせいであってほしいです。何事もなかったことになってほしいです。